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インプラント手術の方法や手順について

歯を失った際、インプラントで補うことでさまざまなメリットを得ることができます。ただ、治療に伴う埋入手術が怖いため、施術を受けようか迷っている人も多いかと思います。ここではそんなインプラントの埋入手術について、その内容をわかりやすく解説します。

  • インプラント手術の方法や手順について

インプラントってどんな治療?

インプラント手術について解説する前に、まずはインプラント治療の基本について知っておきましょう。ここではインプラント治療を受けるメリットとデメリットをご紹介します。

 

インプラント治療を受けるメリット

インプラントには、その他の治療法にはない「人工歯根(じんこうしこん)」が存在しています。つまり、歯を失った部分を天然歯と同じような状態に回復させることができるのです。その結果、見た目や噛み心地を天然歯に近い状態まで回復させることが可能なのです。耐久性の高さや顎の骨が痩せにくいなどのメリットも得られます。

 

インプラント治療を受けるデメリット

インプラント治療では、主に2つのデメリットが挙げられます。1つは治療にかかる費用ですね。インプラントは保険が適用されないので、治療にかかった費用は全額自己負担となります。インプラント1本あたり3040万円というのが全国の相場です。もう1つのデメリットは、外科手術を伴うという点です。インプラント治療では、人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込む処置が必ず必要となってきます。

 

インプラント手術の内容と手順

インプラント手術は、手術の回数によって「1回法」と「2回法」の2つに分けることができます。今現在、一般的に行われているのは手術を2段階に分けて行う2回法ですので、ここでは2回法の手順について解説します。

 

インプラントの1次手術

インプラントの1次手術では、人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込みます。処置を開始する前には、しっかりと局所麻酔を作用させますので、術中に痛みを感じることはありません。歯茎をメスで切開し、顎の骨にドリルで穴を開けます。そこにインプラントを埋め込んだら、手術はほぼ終わりです。カバースクリューと呼ばれるパーツでインプラントに蓋をして、切り開いた歯茎を元に戻します。ですから、1次手術が完了した時点では、歯茎を糸で縫合した状態となります。1週間ほど経過したら抜糸をして、さらに数ヶ月、インプラントと骨が結合するのを待ちます。

 

インプラントの2次手術

インプラントと顎の骨がしっかりと結合したら、いよいよ2次手術に入ります。それまでにかかる期間はケースによって大きく変わりますが、36ヶ月程度が一般的です。2次手術では再び歯茎を切開して、カバースクリューを取り外します。インプラントの状態が良ければ、今度はヒーリングアバットメントと呼ばれるパーツを取り付けます。

 

これは歯肉形成用のパーツで、人工歯を自然な形で装着できるよう、歯茎を調整するために装着します。ですから、2次手術ではヒーリングアバットメントがお口の中に露出した状態で歯茎を縫合します。その後、34週間経過したらヒーリングアバットメントを取り外し、人工歯である上部構造を製作します。

 

インプラント手術後の注意点

インプラント手術後には、いくつか注意しなければならない点があります。

 

インプラント埋入後は安静にする

インプラントが骨としっかり結合するまでには、数ヶ月の期間を要します。その間、インプラントを埋め込んだ部分に刺激を加えると、骨との結合が正常に進まなくなることがあるため注意しましょう。インプラントでしっかり噛めるようになるのは、12次手術が完了し、上部構造を装着してからです。それまでは患部を安静にしなければなりません。

 

インプラント周囲炎を予防する

インプラントは、とても優れた補綴装置ですが、歯茎の病気にかかりやすいという欠点があります。専門的には「インプラント周囲炎」と呼ばれる病気で、進行すると歯茎や顎の骨が破壊されていってしまいます。それを防ぐためには、普段のセルフケアをしっかりと行うだけではなく、歯科医院でのメインテナンスを定期的に受けることが大切です。そうしたセルフケアとプロケアの両立がインプラントを長持ちさせることにつながっていきます。

 

インプラント手術は怖くない?

このように、インプラント手術の手順を把握できれば、治療に対する不安や恐怖もやわらぐことかと思います。実際、インプラント手術というのは、適切な手順を踏むことで安全に行うことが可能です。それでも不安が大きい場合は、まず歯科医に相談してみましょう。気になる点や不安な点はすべてカウンセリングで解消することが大切です。